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5.5話 愛情表現と……

「あはは、そっか、そりゃびっくりしちゃうよね。あれは目覚まし時計って言ってね…」

顔洗いとお着替えを済ませたあかねちゃんは、アオイちゃんを手に乗せて運びながら食卓に向かっていました。
ちなみにあの目覚まし時計は、あかねちゃんが一年生の頃に通信教育の付録として送られてきたもので、それを今でも大事に使っているのです。途中、他の目覚まし時計に変えてみたこともあったのですが、音が大きすぎるものは寝覚が悪くなってしまうし、かといって小さければ起きられなくなってしまうということで、あの目覚ましがちょうど良いのだそうです。
あかねちゃんの話を聞いているうちに、アオイちゃんの気持ちも次第に落ち着きを取り戻していきました。でも、音のことは伝えても、あかねちゃんが体を起こす動作を怖がってしまったことは、打ち明けることができませんでした。それは、一緒にメロンを食べたあの日と似ているようで、少し違った事情からでした。楽しい1日の始まりに水を差すようなことをしたくなかったのが一つ、そしてもう一つは……この時点ではまだ、やっぱりアオイちゃんには分からないのでした。