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4話(終)

7.進級

  「行ってきまーす!」 

春の陽気に包まれた外廊下に、二重ふたえの明るい声が響く。 

その声を辿ったところには、2つのランドセルが並んで揺れている。一方は、角が少し擦れていたり、金属部分に黒いサビが点在していたりと、少し年季が入った様相の、パステルピンクのランドセル。もう一方は、表面が磨かれたようにピカピカな、新品の赤いランドセル。 

その二つの間を、大小の手のひらが繋いでいた。 

 

はじめての、姉妹一緒の登校。 

優奈にとっては、小学校最後の1年の。心菜にとっては、待ちに待った小学校生活の。幕開けとなる朝だった。