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3話

優奈がそっと扉をしめて、足音も消えたのを確認すると、ちさとはほっと胸を撫で下ろす。

(ホント、今度から鍵でもかけるようにしようかな……)

そんなことを考えながら、にぎっていた左手を開いた。

汗の滲んだその左手の中には、何も入っていなかった。